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【カット解説】初めて語る美容師歴22年の技

KAWABATA

どうも、京都・向日市の白髪染め専門美容室アベリアの川畠です

ブログ更新が滞ってしまい、すいません。。。

ちょっとシステム障害が長引いてしまって、ようやく復活しました。

それはさておき、今日はこのブログを始めてから初となる【カット解説】です!

普段は白髪染めとかトリートメント系のお話を中心にしていましたが、
(白髪染め専門なので当たり前なんですがww)
実はカットにもめちゃくちゃこだわりがあるんです。

仕上がりだけじゃなく、日頃から美容師がどんなこだわりを持ってカットしているのかを
見ていただけたらと思います(*´ω`*)

「同じ」という人はいない

まずカットは毛量・骨格・クセ・生え方などを総合的に見て手順を判断しています。

例えば同じ形のヘアスタイルでもその人によって顔の形から毛量などすべて同じという人はいないので、段の入れ方や毛量の取り方など微妙にちがってきます。

それを踏まえた上で図のようにお客さまに合わせてさまざまな角度で引き出して切っていきます。

骨格やクセに合わせながら、この微妙な角度を変えてその人に似合う髪型を作ります。

伸びきった髪をショートにしてみた

こちらのお客さま。

前回から2ヶ月経っていて段が伸びきっていますね。

ボリュームの位置が下まで下がってきてメリハリがない状態。

このようにボリュームが下がってしまうと、特に4,50代以降だと髪のボリュームの位置に引っ張られて顔まで下がって見えてしまいます。

そしてえり足も中途半端な長さになると、逆に首が太く見えて(感じて)しまいます。

これを切ると・・・↓

こんなにスッキリ(*´ω`*)

えり足をグッと締めてボリュームを上に持ってくることで後ろから見ても、横から見てもボリューム感があって若々しい印象に。

そして、ボリュームを上に持って行って、首も思い切って出すことで首が細く、長く見える効果があります。

目の錯覚を使ってキレイに見せる

日本人の場合、外国人と比べて頭の形に凹凸が少ないという特徴があります。

・絶壁
・ハチが張っている
・オデコが平

左が日本人を含むアジア系の骨格。右が欧米やアメリカ系の骨格。

これで見ても分かるとおり、横から見たときに明らか奥行き感が日本人は少ないのがわかると思います。

欧米やアメリカ系の骨格なら、もともと骨格自体がキレイな形なので、
普通に切ればキレイな形になるんですが、日本人のように凹凸感が少ないとどうしてもメリハリのない髪型になってしまいます。

特にショートなど短めのスタイルはメリハリがないと、どうしても野暮ったくなりがち。

そこで目の錯覚を利用して、えり足をグッとへこますことで後頭部が浮き出ているように見せています。

左のペタッとして奥行き感がない状態が、えり足を締めると立体感が出て、
頭の形がキレイに見えますね。

実はたくさんの「技」が盛り込まれている

一見、ただ切っているだけに見えることもあると思いますが、
実は一人のお客さまのカットでも数種類の技法が盛り込まれています。

切る角度・量の取り方など。

その美容師さんによって考え方はいろいろあるんですけど、
美容師さんはみんな、お客さまをキレイにしようと日々、研究したり練習したりしています。

お客さまも切られているときに、ちょっといつもと違う角度で見るとおもしろいかもしれませんね。