どうも、白髪染め専門美容室abelia(アベリア)の川畠です!
今回は美容室で染めるサロンカラーと、自宅で染めるホームカラーの違いについて解説していきます!
当店のお客さまではあまりホームカラーをされる方はいらっしゃらないのですが、知識として少し覚えておいてもらうといいかなと思います!
ホームカラーは危険!?
「ちょっと生え際の白髪が目立ってきたなぁ・・・」
「美容室に行くのめんどくさいなぁ・・・」
「美容室で染めると高いもんなぁ・・・」
お家で染める方の理由としてはこんな感じだと思います。
【ホームカラーのメリット】
①気になったらすぐに家で染められる
②安価で気軽に染められる
こんなメリットがあるのに、僕たち美容師がホームカラーをおすすめしないのはなぜでしょう?
①かなりのダメージを伴なう
②アレルギー反応を引き起こす可能性が高い
③適切な処理を行えない
④色ムラなどのデザイン性を崩す
順番に見ていきましょう(^^

①かなりのダメージを伴なう
ホームカラーは当然、不特定多数の方が使うので、どんな髪質でもある程度は染まるように設計されています。
つまり、薬剤自体のパワーが強いということ。
カラー剤の中に入っている成分のひとつに『アルカリ』があります。
この『アルカリ』というのは、髪を明るくするためには必要なもので、
これがないと染まらないんですね。
で、先ほども触れたように、ホームカラーの場合は不特定多数の方に合わせて、どんな髪質でもそまるように設計されているので、この『アルカリ』のパワーが強いんです。(希望の明るさが明るくなればなるほど『アルカリ』は強くなります。)
あとで説明しますが、サロンカラーに比べてホームカラーはこの『アルカリ』が必要以上に強いため、大きいダメージを伴ないます。

②アレルギー反応を引き起こす可能性が高い
これは皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが『ジアミン』という物質が関係しています。(正式名称:パラフェニレンジアミン)
この物質はヘアカラーにおいて着色・発色を向上させるために必要なものなのですが、アレルギー反応を引き起こす原因物質としても知られています。
ヘアカラー後に「発赤」「かぶれ」などが起きるのは、このジアミンが原因になることが多いですね。
ただ、マニキュアやヘナでない限り、このジアミンが入っていないと
一般的なヘアカラーは成立しません。
そして、ホームカラーの場合は①でも書いたように不特定多数の方に対して「染まる」という結果を出すために、このジアミンの含有量がサロンカラーよりも断然多く含まれるので、サロンカラー以上にアレルギー反応を引き起こす可能性が高いと言えます。
肌が弱い方やもともとアレルギー体質の方は特に注意!
③適切な処理を行えない
お家で染める場合、とりあえず塗ってシャンプーやトリートメントをして終了。
こんな感じですよね?
サロンカラーの場合は、ダメージ度合いなどのコンディションに合わせて
薬剤を微調整したり、事前にトリートメントやタンパク質などの栄養素を補給しながら染めていくのですが、
ホームカラーは当然、それができないのでダメージの上にダメージを重ねることになります。
④色ムラなどのデザイン性を崩す
サロンカラーのように細かく分け取りながら塗ることや、
バックの内側まで均一に塗ることが難しくなります。
そうなると、たとえ白髪が染まっても見た目が良くないので、まわりから見た印象が悪くなってしまいますよね。

ムラになってしまうと、それを修正するのも非常に難しくなります。
やはり「白髪が染まる」ことも大切ですが、
見た目の仕上がりが悪いと逆に気分も悪くなっちゃいますからね。
特に白髪染めはムラになりやすいですね
サロンカラーの特長とは?
では、ここからはサロンカラーの特長とおすすめポイントをお話していきます。
①ダメージが少ない
②適切な処理を行える
③ムラなく丁寧に染められる
④色持ちや手触りがちがう
やっぱりなんだかんだサロンカラーがキレイになります( ̄▽ ̄)
①ダメージが少ない
ホームカラーのところで説明しましたが、ヘアカラーには『アルカリ』という成分が大きく関わっています。
しっかり染めるためには必要な成分ですが、その代償としてダメージも伴うわけですが、近年のサロンカラーはこのあたりの処方が非常に優しくなっているので昔よりもはるかにダメージは軽減しています。
特にabelia(アベリア)は白髪染め専門美容室ということで、
比較的、年齢層が高めのお客さまが多いので、『ダメージさせない』ことに
こだわったカラー剤を使っています。
【abelia(アベリア)が使用する高級白髪染め】https://www.m-moulin.co.jp/member/lineup/color/grey-color/ndd/
②適切な処理を行える
これはオプションメニューになるケースもありますが、
ダメージ度合いなどのコンディションに合わせて、<タンパク質><脂質>
<水分>などなどを補給しながら染めることができるので、さらにダメージを軽減させながら手触りやツヤ感を向上させることができます。

③ムラなく丁寧に染められる
当たり前ですが、ここがプロの技術ならではですね。
- 約1cm間隔で細かく塗っていくから塗り漏れがない
- ハケの角度で髪や頭皮への負担を減らす
- 箇所によって塗布量を調整する
- 塗るスピードが速いのでムラになりづらい
- 希望や状態に合わせて調合するので均一にキレイになる
④色持ちや手触りがちがう
事前の処理や調合、塗り方などにくわえて、薬剤自体の高品質と乳化(色持ちやダメージに関わる工程)などの細かい工程は、ホームカラーではなかなかできないところです。
このちょっとした事をするだけでヘアカラーの色持ちや染まり具合、ダメージの度合いなどが大きく変わってきます。
予算や時間の関係もありますけど、
キレイに仕上げるにはやっぱりサロンカラーがおすすめです!

あと、ホームカラーはお風呂場とかが汚れることが多いですよねww
年齢を重ねれば重ねるほど髪はデリケートになっていくので、
過度な負担を減らして、丁寧に扱う必要があります。
そういう意味でサロンカラーをおすすめしますが、
どうしても家で染めなきゃいけないってときは、分け目とか生え際だけとか
見えるところだけ染めて、隠れる部分は次回、美容室で染めるまで我慢しましょう。
その方がダメージも最小限に抑えられますからね。
ではまた。